東京バーベキュー ~歩くひと、佇むひと~

 
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05 駅前の風景-02.橋脚の下の都電

 王子には二度、来たことある。最初は音無川親水公園を見学(?)に、二度目はデートで近くを通りかかった。どちらも町を散歩した訳ではなく、記憶に残ってるのは、公園の木製の新品のベンチが妙によそよそしく見えたこと、街道沿いのよろず屋に西日が当たって、店のよしずにセピア色のずいぶんとはっきりした陰影が立っていた、そのセピア色の影をくぐりぬけ僕らはアイスクリームを買った、そんなところ。だから、王子の町の経験も事前の印象もなんにもなし。

 そんなわけなので、町に出る前に、ネットを眺めて王子の町についていろいろ想像してみた。旅行に出る前にガイドブックやグルメ本で予習する、それをすべてWEBだけでやってみよう、そういうこと。Google Mapを眺め、航空写真と地図をカチカチ切り替えてたり、ズームしたり引いて視たり、思いついた言葉をGoogle先生にぶち込んでみたり。

 これはやってみると奥が深かった。最初は、観光ガイド本のコピペ見つけて、それがあればガイドブック買わないでいいや程度の興味だったんだけど、いろんな人が町を歩いてるのがわかったし、まあ、歩いてる人が多いのは当たり前としても、歩いてることをせっせとWEBに載せる人がたくさんいるというのは、とても新鮮だった。その場所に住んでる人でないと知らないようなことも見つけた。そういうのを横断的にまとめると、WEBならではのガイドマップが出来るなあとか...。

 さて、そんなこんなで、まちあるきの当日を迎えたわけで...

 2007年4月28日(土)、集まったのは私を含む総勢5人、内訳は男2名・女3名で年齢は20代から40代にまたがる。で、一日かけて王子の町を歩いた。大体、JR王子駅を中心にして、反時計回りで町を一周するかんじ。ゴールデン・ウィークの一日ということでぽかぽか陽気の一日を想像していたのだけれども、途中、嵐のような暴風雨と雷に襲われ、波乱のまちあるきだったなあ。つうか、さぶかった。

 何となく行ってみたい町を決めて、最初にWEBの上で徹底的にまちあるき(?)して、それから、実際に町に出てみる。果たして、実際の町はWEBの通りなのか、全然別の町が広がってるのか?、それは以下のエントリをどぞ。

《春の日に王子界隈を歩く 2007.4.28》

01.春の日に王子界隈を歩く。
02.王子の町をGoogleMapで覗き込む。
03.王子の町についてGoogle先生に聞いてみる。
04.王子の町に行ってきたよ。
05.平澤かまぼこ店は朝の匂い。
06.扇屋、王子の狐と玉子焼き。
07.音無川親水公園、点景の妙。
08.音無川親水公園、巨樹の下の庭。
09.音無川親水公園、音無川の聖橋。
10.音無川親水公園、公園の奈落。
11.王子の森集合住宅、グレーの気分。
12.駅前の風景、高架の下の都電。
13.サンスクエア、近代の窓と階段。
14.さくら新道、昭和あまりに昭和な。
15.飛鳥山公園、ソメイヨシノに犬のクソ。
16.飛鳥山公園、モダンデザインの動物たち。
17.飛鳥山公園、存在証明するD51。
18.飛鳥山公園、渋沢さん...。
19.西ヶ原一里塚、距離の時代感覚。
20.都電の見える路地に引き寄せられる。
21.豫園飯店、サトリ珈琲店で雨を眺める。
22.醸造試験所跡地公園、なにもない。
23.王子神社、参道は雨まじり。
24.音無さくら緑地、水と緑の指輪。
25.音無もみじ緑地、切り通しに開いた穴。
26.王子の町、絵に描いたような街の風景。
27.旧米軍王子野戦病院、米軍ヘリが見えた窓。
28.稲荷公園、目の前は駐屯地。
29.贅沢な公園、岩の上をイルカが泳ぐ。
30.名主の滝公園、崖の如く。
31.南橋大橋、ちんちん山とトンネルの石組み。
32.王子、夕暮れの五差路。
33.王子装束稲荷、ジャコメッティの狐。
34.荒とよで、おつかれさま。

《踏切の上は空。2007.5.27》

 前回のまちあるきから1か月、なんとなく気になって、再び王子の町にやってきました。「気になって」っていうのは、2つのこと。

 ひとつは、駅前にある平澤かまぼこ店。かまぼこ屋さんではあるんだけど、その実態は立ち飲み屋さんで、しかも朝から開いてるわけ。前回、まちを歩いたときも集合場所に使わせていたき、だから、当然、おでんもビールもいただいたわけですが、何ぶん、まちあるきのスターター的位置づけだったので、十分堪能できたわけもなく、ずっと気になってた。加えて、ここのおかみさん(と言っていいのか「ご主人さん」が適切なのか...)が何やらすごい人らしくて、そのことも前回もうすうす気がついたのだけど、この「うすうす」っていう中途半端加減がどうにも中途半端で、いつかこのお店でどっぷり呑んでみようと思ってた。

 もうひとつは、音無川という東西軸と、JR+上野台地がつくる崖線という南北軸のこと。この2つの軸が東西南北に直行していてそれが王子の特徴なのだと当たりをつけてみた。以前のエントリでは軸のことを「境界」とか「くびれ」とか「歪み」という言葉で表してみた。歩いてみて、実際、確かに特徴的だなと感じたけど、これも中途半端な感じ方だった。王子の町は見どころ満載なので、駅前徒歩0分のところにドドーンと花見の名所があって、その真ん前を都電が走ってて、眼下には渓谷のせせらぎが再現されてる。

oujirimage 前回は、駅を中心に同心円を描くように歩いてみたけど、周辺に点在する名所、見どころに目を奪われてしまった。それはそれでOKだし、これだけでも優に一日過ごせる、楽しめる町なのだけど、いつか2つの軸沿いを十文字に歩いてみたいなと、そんなことを思ってた。

 それで、今回考えたのは、平澤かまぼこ店で酩酊し、その勢いにまかせて十文字歩き(?)してみようかと...。

 酩酊する関係上、後ろは尻切れとんぼになるのは覚悟の上。そのかわり、ふらふらと放浪(?)してみる。そういうまちあるき。

 GoogleMapのブルーのラインが、今回歩いたルートです。

35.王子の町の境界線を歩く。
36.王子再訪、朝から酩酊。
37.引込み線と桜並木。
38.踏切りの上は空。
39.斜面の路地へ分け入る。
40.王子の地べたから見上げる空は青かった。
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 手始めにGoogle Mapを開いてみた。今、Google Mapには当日歩いたルートやらポイントがのっかってるけど、当然、最初は何にも無かった。

 で、そのまっさらなGoogle Mapで、地図と航空写真を切り替えてみたり、王子駅を中心に、拡大したり引いて見たり、そうやっていじりまくって、自分なりにわかったことを書いてみる。

(1)東西方向の境界とくびれ

 最初に気づくのは、大きくくびれる隅田川。地図右隅から視野に入ってくる隅田川は、ぐにゃりと折れ曲がり、再び視野から離れていく。その折れ曲がった先端のちょっと先っぽに王子の町が位置してる。まるで、王子の町が強力な地場を持っていて、隅田川の流域を歪ませたようすら見えてくる。

 僕らに地場の引力を感じさせる理由が音無川の存在だ。音無川は王子の町を東西に横切り、まさに隅田川のくびれの先端にそそいでいる。地図左半分は台地状になっていて、音無川は台地の起伏なりに少し蛇行しながら流れている。台地はちょうど王子の駅の辺りでひときわ高くなっている。この台地は上野台地と呼ばれていて、上野の西郷隆盛の銅像のところまでつながっている。駅の真ん前は飛鳥山と名付けられた高台で花見の名所になってる。飛鳥山を過ぎると、辺りは隅田川沿いの低地に入る。音無川の上には高速道路のふたがかけられていて地図ではよくわからなくなってしまう。

 ところで、音無川はその飛鳥山の真ん前を流れていくのだけれど、その辺りは高台がキュッとしぼられて狭くなってるのがわかる。音無川が台地を削ったようにも、くびれた場所だから音無川が流れ込んだようにも見える。いずれにせよ、音無川が隅田川に辿り着くために唯一可能性のあるくびれが王子という町なのだ。

 音無川→王子(=くびれ)→隅田川、とまあこれが地図を見て強烈に感じること。

(2)南北方向の境界とくびれ

 王子の町は上野駅から京浜東北線で北に15分(たぶん?)くらいだろうか。この辺りは、他にも新幹線やら東北本線やらたくさんの鉄道が通ってる。そんなわけで線路敷がでかい!。でかい線路敷が縦にガツンと貫通してる。

 そのガツンとした線路の少し左側にうっすら色濃くなった帯がつながってるのがMapで確認できる。帯は高台が落とす影なのだろう。あるいは、斜面に沿って木々や緑が残っているのかもしれない。気になるのはその帯と線路敷の位置関係だ。王子の町の下半分、飛鳥山から先では、線路敷と濃い色の帯が重なっている。だとすると線路の片側はすぐに高台になっていることになる。反対に、王子の町の上半分では、線路敷と濃い色の帯が微妙にずれている。ガツンとした線路敷があって、そこから少し離れたところから高台が始まるというわけ。線路敷と高台の間に微妙な隙間が存在するということになる。

 たぶん、王子の町でガツンと貫通してるのは線路式だけじゃない。線路敷と急斜面の帯、この二つが微妙に絡み合い、渾然一体となりながら王子の町を貫通してるんじゃないかしら。で、王子の町の南と北では、線路敷と急斜面の帯の絡み合い方がまったく違っている。そして、王子の駅の近くでは帯はぼやけてくる。貫通し町を分けているものが、ここだけ渾然一体してる。そんなわけで、王子の町の二つ目の特徴は、北から南へ、

 線路敷と斜面の帯がつくる隙間→王子駅(=渾然一体)→線路敷と斜面の帯が一体化

というふうに感じる。

(3)境界の交差する不思議な場所、王子というくびれ

 というのが、地図から感じる王子の町。「川」と「線路敷+斜面」という二つの境界があって、境界の様子は東西南北それぞれで微妙に違っている。王子の町は二つの境界が交差する場所にあって、そこでは、どちらの境界も微妙に歪んでいる。境界と境界の歪みが、なにやら魅力的でもあり、僕の王子の町へのとっかかりになりそう。

 もう一度地図を眺めてみる。大きな敷地を使った大きな建物が、町に点在している。団地だったり、ショッピングセンターだったり、工場だったり、陸軍の施設だったり。それだけを眺めていたのではとりとめ無く思えるけど、「二つの境界帯とその交差」という視線から眺め直してみると、ひとつづきの関係性を予感させる。でも、地図で感じられるのは予感まで。境界帯って、なんなのよ?、具体的にどういうこと?、それが交差して溶け合うってのは?

 それは、町に出てのお楽しみ、っちゅうことで。
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 一体、WEBだけでどこまで町のことがわかるものだろうかしら?、てなことが気になってきた。それで、実際、行ったことの無い場所について、あたかも知っているかのごとく、知ったかぶりして、書ききってみたのが以下のテキスト。テキスト起こしてる時に気になったことは、Google Mapにもメモしてみた。

 あたかも見てきたように書いてみたことが、当たっているのか見当はずれなのか、こんなことに意味があるのか、ただの偏執狂的な試みなのか、その結論は実際に町を訪れてのお楽しみということで。

 えっと、テキストはこんなかんじ。

《飛鳥山公園、音無川親水公園》

 地図を見るとこの辺りで上野台地の幅が一番狭くなっていて、御成街道が台地を横切って行く。街道だけでなく音無川も横断していて目と鼻の先に荒川の流れがある。それだけでも、この地は政治的にも重要な場所なのだろうと推察できる。飛鳥山の隣に熊野信仰の『王子神社』があって、熊野神社というのは河川や海など重要な水関係の場所に多く存在していて、だからやはり中世から、この場所は文化的にも重要な場所だったのだろう。いや、そもそも、ここでは縄文や弥生の土器まで発見されるのだ。王子神社には『熊野田楽』なるものが伝わっていて、中世の装束を身にまとうらしい。WEBっていうのは面白くて、この辺りが本格的に市街化しはじめた昭和初期当時の王子神社の写真がここで見れる。

 見晴しのよい台地があって、下を小川が流れていて、その川が大きな河川に流れ込んでいて、春になると台地は満開の桜でいっぱいになる、となれば桜の名所にならないわけはない。おまけに、ここは御成街道という幹線道路に乗れば江戸から一直線なのだ。その飛鳥山公園は、1737年、八代将軍吉宗がこの土地を庶民に開放したことから始まる。桜といえば上野の山を思い浮かべるけど、あそこは幕府の直轄地みたいなものなので、酒も踊りもご法度だったらしい。そうであればなおのこと、本格的に花見をしようとなれば飛鳥山の出番ということになるし、そのはしゃぎっぷりは落語「花見の仇討ち」にもなっている。花見の頃の写真はググればいくらでも見るかるので、ここでは趣向を変えて、これこれを紹介してみる。前者は公園内の児童公園のグレートな造形美、後者は江戸時代の浮かれ具合がよくわかる絵図。どちらも『新東京百景』の別の顔。公園内には博物館もあり、特に『渋沢資料館』には、渋沢栄一ゆかりの建造物『晩香廬(ばんこうろ)』『青淵文庫(せいえんぶんこ)』が現存する。渋沢栄一は王子製紙の創業者である。

 ところで、飛鳥山公園の斜面下、JRとの境界辺りに、摩訶不思議な一角がある。昔、公園からこの一角を眺めてビビった記憶をたよりにググってみた。「抜けられます」の『桜新道』、その一番駅寄り、住宅に偽装?された寺『飛鳥山聖徳院』、グーグルマップで見たらちゃんと寺社のアイコンがついている。桜新道の『バー・リーべ』は、知る人ぞ知る有名どころみたいだ。以前はビビったけど、今は、、、萌える。

 『音無川親水公園』は、護岸工事の際に自然の川を模してつくった親水公園。『日本の都市公園百選』に選ばれているだけあって、ここも多くのWEBが取り上げている。ここでは、江戸時代の絵図や、親水公園付近でかつて蛇行していた川の跡をうまく利用した『音無さくら緑地(崖線)』『音無もみじ緑地』の様子が合わせて見れるこのページをあげておく。あと個人的な好みでこれ。さくら緑地には、マジの木製吊り橋がかかっている。橋といえば、音無橋とモダニズムの建築家山田守の関係について、このblogが言及している。

 駅の真ん前に桜の山があり、その直下に親水公園があるというのが公共の風景だとしたら、民間側はどのようなポジションにあるのだろうか?。音無川親水公園のたもとに建つ『清音閣』は、「王子の森集合住宅」と呼ばれるように、積み木をくみ上げたような外観を持つマンションで、北区景観賞を受賞している。気になる家賃は80m2で20万円前後(*23)とのことだ。そうした特別な建物でなく普通にある風景はどのようなものなのだろう?、そればかりは実際に歩いてみないとわからない。

《王子界隈、音無川沿い》

 「滝野川にんじん」「滝野川ごぼう」などの農産物供給地だった王子に国鉄王子駅ができたのが明治16年。明治44年には、都電荒川線の前身である王子電気軌道も開通。元々、水に恵まれた土地に交通インフラが整備されたおかげで、工場の進出が盛んになる。ほぼ同時期に、陸軍関連施設が近郊に続々と移転してきて、これで商業・遊興地としての立地が用意される。明治41年、王子村が王子町に、大正2年、滝野川村が滝野川町となる。大正12年、関東大震災。以降、急激に市街化が進む。昭和7年に東京市35区制、滝野川区と王子区が誕生。太平洋戦争。昭和22年、東京都23区に再編、現在の「北区」が誕生。と、これがおおまかな街の歴史

 『時代の望遠鏡』を見ると、1960年頃の工場や旧軍用地の分布とともに、当時の写真が多数アップされていて面白い。改修前の音無川はすげえダイナミックな流れで、風光明美である反面、かなりの暴れ川だったんだろうなとか、駅前は、住商工の混在が醸し出す庶民的な雰囲気と昭和モダンの色気が混ざりあって、なかなかいい感じだなあとか、見ていて飽きない。他に、駅東側の今の風景は、ここで見られる。

 反対方向、駅西側で特徴的なのは、旧陸軍施設や旧大蔵省関係の施設が現在の公共用地の基礎になっていて、それが近辺の風景に大きな影響を与えていること。『北区文化センター』は、建物のある中央公園・その隣地にある都営アパート含め、元々は『東京第一陸軍造兵廠』であり、今も残る建物はベトナム戦争時には『米軍王子野戦病院』として使用されていた。戦争映画で見るダークグリーンのヘリがこの建物に発着していたわけで、反戦運動のシンボル的な存在でもあった。その様子はここで、現在の街の風景はここここで見られる。

 『醸造試験所跡地公園』、醸造試験所は平成7年に酒類総合試験所として東広島に移転しているが、明治37年(1904)当時の赤レンガの建物が残っている。公園を整備するにあたって北区は『醸造試験所跡地公園ワークショップ』を開催し、住民の意見を取り入れた。区は跡地公園に隣接する2本の道路についても、同じようにワークショップを開いている。例によって周辺の街の様子は、こちら

 急激に空腹を感じてきたので、旨いモノを探したい。駅近辺だと『みの麺多』の「つけ麺」だろうか、いや「つけ麺」なら『大勝軒』もある。あるいは、本格的なのに安くて旨いと評判の上海料理『豫園飯店』という手もある。『平澤かまぼこ店』で、おでんと酒というのはちょっとまずいか。夕刻からもう一度立ち寄るなら、『飛鳥山温泉』で一汗流して、総菜を買い込んで『荒とよ』で旨い酒を呑むというのも捨てがたい。でもって、〆は桜新道の『バー・リーベ』。。。

 そんなことしてるうちにおぼろげなルートが見えてきた、自然にね。で、Google Mapに当日歩いたルートをマッピングしてみた。オレンジ色のラインが当日歩いたルート。実は、その日1回のまちあるきでは満足できなくて、後日、もう一度王子を訪れた。それが、ブルーのラインというわけ。

 何となく行ってみたい町を決めて、最初にWEBの上で徹底的にまちあるき(?)して、それから、実際に町に出てみる。果たして、実際の町はWEBの通りなのか、全然別の町が広がってるのか...。
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平澤かまぼこ店は朝の匂い-03
日時:07.04.28(土)
天気:晴れのち曇り、時々嵐
場所:北区王子界隈
参加者:総勢6名(5名、夜の部でさらに1名)

 定刻10時ちょっと前、カンボジアへの寄付を呼びかける小学生のあらんばかりに張り上げる声の中待ち合わせ。寄付の説明責任を求め、くってかかるおじさん。脇から割り込み「寄付はつべこべ言わずにするもんよ、理屈っぽいこと言うな」って諭すおばさん。

 待ち人、未だ来ず。

《まちあるきコース》

 事前にWEBを使って、王子駅界隈に何があるのが調べました。下調べはGoogleだけを頼りに行いました。観光ガイドや書籍は一切使ってません。調べたことはGoogleマイマップに貼付けました。次に、Googleマイマップで町全体を眺め、おおまかなコースを決めました。

王子駅(10:00am)→平澤かまぼこ店→音無川親水公園→サンスクエア→飛鳥山公園→豫園飯店(昼食)→醸造試験所跡地公園→音無川さくら緑地→音無川もみじ緑地→旧米軍王子野戦病院→名主の滝公園→南町大橋→王子装束稲荷→(都電)→荒とよ(7:00pm)
詳しくは、以前のエントリをどうぞ。

《感想》

 はっきり言って王子をなめてました。とにかく見どころ満載の町。

 当日は、甘々のスケジュールに嵐のような天気が重なりスケジュールは遅れに遅れ、名主の滝公園に着いたのは午後5時、とっくに閉園時間をとうに回っていたというありさまでした。それでも、見逃したポイント数知れず...

 たぶん、音無川親水公園で集合して、名主の滝公園へ行き、音無川沿いを歩き、飛鳥山に行って博物館のひとつも見学する。それで、ゆうに一日使ってしまえると思います。

 王子は江戸時代からの花見の名所なので、それにちなんだポイントや歴史ある寺社が豊富です。それらは四季の花が咲き乱れるらしいので、何度行っても、それなりに楽しめるのではないかと思います。また、明治以降、東京の近代化を引っ張ってきた土地なので、鉄とコンクリートと煉瓦といった産業の風景も随所に見られます。

 隅田川低地と上野台地のちょうど境界線にあり、音無川が台地から低地へ横断しているので思いのほか起伏に富んだ地形をしています。台地に平行して走る鉄道と台地の間に隙間があって、それが特有の雰囲気を出してます。個人的には、自然や歴史的な見どころに加え、台地と低地の隙間と産業の点景がクロスする風景にとても惹かれました。

 おおざっぱに整理すると、
1)駅の東側が工業に根ざした風景
2)駅西下半分:国の施設や官公庁の色が出てる風景
3)駅西側の上半分が軍や自衛隊の色が出てる風景

といったかんじでしょうか。

 時計に例えると、0時から6時が工業の「地」、6時から9時までが官公庁の「地」、9時から12時までが軍の「地」で、3つの「地」に、0時から6時方向に「台地と低地の隙間」が、9時から3時方向に「音無川の隙間」が走っていて、2つの隙間沿いに、異なる「地」がぶつかり合って、特有の風景がつくられていると思いました。

 当日のまちあるきの様子は以下つらつらと書いてきます。
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平澤かまぼこ店は朝の匂い-03 朝9時半、手際良く暖簾をかけている店の兄ちゃん。首尾よく開店。軒先から品書きをちら見するおれ。三々五々集まる同行者と恐る恐る店内へ。めでたしめでたし。
 WEBに載ってる写真がどれもこれも斜め60度からの撮影とはどういうわけか?、到着してたちまち了解した。客が遠慮がちな訳でも店主の了見が狭いからでもなかった。道幅が狭いのだ。なーんだ。混雑してきたら店の外にはみ出してしまったとしても、(通行人の気分はともかくとして)お客さんの気分は快適だろうな、と想像できるくらいの道幅。はみ出すおじさんの気持ちが半分わかったつもりになった。
 開店20分にして既にほろ酔い加減の先客二名あり。平澤かまぼこ店初心者のわたしは遠慮がちに店内背面のカウンターへ。先客から前に陣取った方が気持ち良く呑めるよとのありがたい忠告に従う。店主お勧めの平澤オリジナルのおでん、大葉入りを食す。香りが立つ、旨い。それにしても朝っぱらの麦酒ってのはなんてうめえんだろ。あんまり旨くて写真撮るの忘れた。店内は樺太の話で盛り上がる。日本人は九九の計算ができた、字も読めた、というお話。そんなお話を朝10時の立ち飲み屋のカウンターで聴くおいらって...
平澤かまぼこ店は朝の匂い 店主は客との会話に加わり、時には説教的に話題をふりつつ、さらに一見さんのおいらと先客連の間をフォローしつつ、おでんの加減を調節し、ジョッキを並べ、造作をふき掃除し、とにかく、ひっきりなしに動いているのであった。
 決して茶化しているのではない。文明開化の頃から高度成長まで、かつて工場がたくさんあった。その多くは夜勤というシステムを取り入れていたはずだ。夜勤明けの家路、その帰りしなにチョットイッパイなんだよきっと。この店ができたのはさほど古い話ではないけど、そういう町の匂いを受け継いでいるのは間違いないと思う。さらにさかのぼると吉宗の時代から飛鳥山は花見の名所。飛鳥山は上野の山と違って、歌舞宴曲が許されてた。当然、花見客もその心づもりで飛鳥山にやってきたはずだ。江戸の庶民は朝から浮かれ、工場で働くおじさんお兄さんも浮かれる。そういう場所なのだ。そうに違いない。
平澤かまぼこ店は朝の匂い-02 そもそも駅から徒歩5秒にこういう店があるというのが奇跡だ。駅反対側に駅前広場はあるにしても、こちら側のこの場所が駅前広場になっていた可能性だって十分あり得るし、そうしたらこんな風景もなかったのだ。駅前を都電が走り音無川が流れているから、行政的にも交通・河川と権限は錯綜しているに違いない。担当部局ごとのメンツとプライドもあって、通常の駅前広場の道をたどらなかったのかもしれない。花見、工場、河川と、かまぼこ屋の立ち飲みがつながって行く。
 先客にビールおごってもらった。ありがとう。しかしあれだ、デカイツラしておでん食べて酒呑んで、5人で1,000円ってのは如何なものか...、これはもう一度来なければ顔が立たないな、などと考えるのだった。

P.S
後日談。結局、また行ってしまった。ちょうど一月後、ちょっとだけ引っかけてまちあるきのつもりが、店を出たら昼下がり。これはほろ酔いでなく明らかに酔っている。寄った勢いで東十条まで歩いてしまった。

《まちあるきの参考にしたWEBSITE》

■公式、準公式サイト
一応、取材っぽいことをしてレポートしているのは、北区タウン立ち飲み道。これが公式っぽいか。

なに? 社会見学?」とお客のひとり。「ちょっくらこの店のこと、教えてやるよ」もうひとりの客(以後、常連Aさん)が?黷闔nめた。
常連Aさん:「ここのおでんの練り物は重みが違うんだよ」


■寄り道系まちあるき
丁寧なレポートで読んで面白かったのは寄り道Blog

「いいよ、こっち何とかつめるから」と声をかけてくれる。斜めにでもならない限り空かなさそうだが・・・何人かが横向き?ノなってくれて、何とか入ることができた。「すみみません。」「いいよ、いいよ、後ろ向きで飲むんじゃあ、うまくねーからよ。」
(略)
「ごちそうさま。」「ありがとうございました。」「お先に。」「気をつけてな。」お客さんたちに見送られながら店をでる。いい店だなあ。


例えば年中酒呑み記念日♪など、どのSITEを見ても他のお客さんや店主や店主のおばさんとの会話が登場する。

カウンター内には、学生らしき女の子とお店のかあさん。
かあさんが、「帰るトコだったんだよ」
なんて言いながら、おでんの説明をしてくれる。


マサの秘密基地は、ひとりで店に入ってみたらよかったよというレポート。

何となく「昭和」を彷彿させ、とても気分がゆったりとしてきます。
また一つ、隠れ家を見つけたような気になりました。

かと思えば、こんな人に会った~K's DiaryのおじさんOL?都電の旅なんてのもあって、しっかり平澤かまぼこ店に立ち寄っているのであった。他に、日々雑感

おでん以外にも牛筋煮込みや鶏皮煮込み、練り物の元となるまぐろの刺身や馬刺しなど、おつまみには事欠かない。
一番人気はお母さんのお漬物や煮物という噂も(笑)


わたしが行ったときも、まぐろを漬けてあぶったのとか色々出してくれた。
そういう楽しさ、そして美味いおでん。
何より朝から呑める。
その文章にウソ偽りはなかった。

それにしても、寄り道Blogの人、あっちのコメントにも書かれてるけど、巣鴨で呑みたくなって王子で生ひっかけて、ってのはうらやましいなぁ。
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扇屋、王子の狐と玉子焼き 王子駅北口の西側、駅前風景のスタンダードであるロータリーも歩道橋もコンビニもない。石張りの歩道と中心を流れる小さな川、やけに和風の街灯。日頃見なれたJRの駅前とは趣が異なる。かといって私鉄のそれでもない。雑な言い方をすると目の前は温泉町?なのだ。沿道に並ぶ店舗や飲食店の大半がこちら側は裏手として使っているのが場末の雰囲気を漂わせているせいかもしれない。この道は親水公園に続いている。この小径の向こう側で、卵焼きの扇屋が屋台風の販売コーナーを軒先に出している。
 昔、落語談義をするテレビ番組で扇屋が使われていた。たしかビルの屋上での録画で、立川談志が出てた。笑点の大喜利をやっている頃、談志はコント55号と並んでヒーローだった。どちらもブラウン管の外にはみ出して行く感覚が子供心に面白かったのだ。数十年たって、国立でやった談志ひとり会も毎回欠かさず観にいった。談志の記憶のついでで、扇屋のことも記憶に残っていたのだった。

 狐が若い娘に化けるのを見た男。
 こっちから化かしてやろうと声をかけ「扇屋」に入る。
 天ぷらに刺身に酒、酔いつぶれた狐を横目に、卵焼きを土産にドロン。
 勘定を請求されて驚く狐、ついつい尻尾を出しちまう。
 驚く女中、とっちめてやろうと棒きれを持って飛び込む店の者。
 そこに帰って来た店の旦那。
 「お稲荷さんのお使いに何と言うことをしたのだ。」
 化かした男、謝りに狐と会った所に手土産を持って訪ねる。
 警戒しながら土産を開けてみると、美味しそうなぼた餅が...

以上、「王子の狐」の一幕。

「...、狐、いないねえ。」というのが最初の感想。もしも狐に出会えていたら、温泉町なんてエロいくせに記号的な言葉は浮かばなかったに違いない。神社ごとの縄張りという実際上の問題はあるだろうし、それって地域コミュニティの範疇だし、そもそもショーケース感覚のよそ者の発想かもしれない。素人考えでも「これみよがしに狐ってのは不粋さね」ってのはきっとある。

 夜、荒とよで呑むにあたって、扇屋の卵焼きを肴にしたかったのだけど買いそびれちまった。

《まちあるきの参考にしたWEBSITE》

■扇屋の歴史と佇まい
森川和夫:廣重の風景版画の研究には、広重の描く扇屋とともに幕末の扇屋の写真が並べて載っていて興味深い。ここに書かれている料理通番付は後述する王子生活で見ることが出来る。

入口は普通の田舎風の料理屋であるが、中に入ると広い庭があり、澄んだ水が滔々と流れる音無川に臨んで座敷がしつらえてあった。川の向こうは築山となっていて一種の借景を構成している。...魚尽見立評判会席献立料理通番付では、扇屋は東の15枚目、海老屋は西の50枚目にランクされている。


■扇屋玉子焼きまちあるき
有名な店なので買い物情報を検索するといくらでもヒットする。
肝心の釜焼玉子のお味については、けんの食欲物欲見聞録

江戸時代からの秘伝の味付けということでワクワクしながら食べた私にとって驚きの味でした。というのも卵焼きというより和菓子という甘い味付けなのです。これは卵焼きとは全く異なる新しい味でした。


また、厚焼き玉子については、その常連さんらしい王子生活によると、

出汁をたくさん含んでふわふわでした♪
甘めの味付けは、まさしく江戸の味そのものでした。


とのこと。こういう地域限定のblogって面白い。変わったところでは、王子の玉子焼きをつくってしまおうというページを見つけた。サイト主のIKN EGG FARMS Co.は、たまごに相当のこだわりを持っているたまごの会社。最後に、正真正銘玉子焼きまちあるきのMyPlace

「江戸時代、音無川はここまではのぼることができたから、お城の女たちの宿下がりのときに、船に乗ってお堀から神田川を下って大川へ出てすこし上ってから音無川をここまで上ってくるんですよ。店の前あたりは浅いから水に入れる。店の中にいて川の中に小判を投げると、それを女たちが水に入って拾うために裾をたくしあげているのを見て楽しんだりしたんです。」


87へぇ~。

■扇屋文学まちあるき
落語の舞台を歩くが、「王子の狐」の舞台をくまなく歩いていてとても詳しい。
他に、市中見廻り~鬼平ゆかりの地を歩くは池波正太郎、東京紅團が浅見光彦ミステリー紀行として、変わったところでは堀田建設株式会社!が正岡子規絡みで、扇屋を取り上げていた。

■扇屋交通まちあるき
とでんぶらぶらMAP

とまあ、じつにいろんな人が取り上げてるわけで、結論としては、みんな玉子焼きが大好きなんだ!
Tag : 扇屋 
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音無川親水公園-01.四月の朝の風景 以前二回ほど来たことがある。最初に来たのは、道路から掘り下げてせせらぎをつくると周りの喧騒を遮断できる、そんなことを確認するため。王子駅からまっすぐ公園にやってきて、そのまま帰った。公園の記念碑には昭和六十三年と刻印されているのでその直後のはずだ。二回目に来たのはたぶん、デート。暑い夏の盛りで、大通り沿いの菓子屋でアイスキャンデーを買った。店の前によしずが張られていて、親水公園よりも西日の照り返しがつくる菓子屋の陰影ばかりが記憶に残っている。
 今は四月の下旬。とりたてて暑いというわけではなく、日が差すかと思うと、嵐のような雨になったりという変な一日。
 渓谷風のせせらぎに自然石、時代劇に登場しそうな水車と木の橋。この橋の構造はコンクリートと鉄だと思うけど、欄干は木製で、何とも時代がかった意匠が被せられてる。欄干だけでなく踏み板も木製。
音無川親水公園-04.木の橋 数年間、谷中銀座商店街が改装され、アスファルトが柔らかな材質に変わった。見た目は安っぽいカラー鋪装なのだけど、柔らかい感触が心地よかった。毎日のように通る身としてはありがたかった。この木の橋も足の裏が心地がよい。毎日ここを使う人にとっては大切なこと。正式名称は舟串橋という。
 ここは音無川(石神井川)の旧経路で、本流は公園のすぐ上で暗渠になり、飛鳥山を潜って隅田川までそそいでいる。
 あまりに時代がかった橋なので、親水公園用に考え出されたものだろうと思っていたが、この辺りの古い写真をみると、ちょうど同じ場所にそっくりの橋が架かっていた。
 そんなわけで、ここは自然渓谷風ではあるけど人工的につくられた公園ということになる。それは地べたの高さを目線でトレースしていくと確認できる。基本は幾何学的で直線的なモダンデザインなのだ。
音無川親水公園-02.点景の妙 それでも退屈に感じないのは、点景の自然石や植栽、修景の小道具が視界を上手に見え隠れさせているおかげだと思う。だいいち材質が安っぽくない。その居心地のよさに惹かれ、スケッチする人たくさん。
 今日で三回訪れたことになるけど、どういう因果か桜も紅葉もお目にかかれていない。王子の王子たる由縁なのに...。深い緑の季節だけでなく、春の桜も、秋の紅葉も、本当に奇麗なのだろう。東京はめったに雪はふらないけれど、冬の雪も、きっと奇麗なのだろう。そういう時期になったらまた訪れてみたいけど、気張って来るのではなく、スケッチしてるおじさんやサンダル履きのお兄さんや学生服のカップルのように、日々の散歩として来たいものだ。
 お茶とおにぎり持参で、玉子焼きを買って。


《追記》
と、ここまで書いて、一抹の不安にかられた。
 確かに心地よいし、のんびりゆったりするには最適な公園なのだけど、お尻の座りの悪さを感じてしまう。それは、ここが十分に管理された安全で明るい場所だからに違いない。
 王子界隈の魅力は、12時方向から6時方向に走る台地と低地の隙間であり、9時方向から3時方向に走る音無川のつくる裂け目にあるのではないかと感じるのだ。それは、隙間であり裂け目という言葉を選んだように、明暗の「暗」、あるいは「陰影」を含んだものであるように思う。たぶん、ここは「まちあるき」にとって健康的すぎるのかもしれない。
 一か月後、王子界隈を歩く機会があった。見落としたところを廻ってみようということなのだけど、そのとき、この水辺空間のことはすっかり頭の中から消えていた。気にもしなかった。
 “店の客が川に向けて小判を投げると女たちが小判を拾いに裾をたくしあげて水に入っていく。それを客は見て楽しんだ。”
 結局、そういう陰影とか後ろめたさみたに惹かれていくのだと思うし、そういう場所に熟れていくには長い年月が必要なのだ。そもそも、外部からやって来る人間のたわごとでしかない。

《まちあるきの参考にしたWEBSITE》

 公式ページとしては、北区の歴史と文化財と、イメージ戦略KISSかしら。それ以上にまとまっているのが、東京散歩(公園・川)BAKE君のぷれいぐらうんどでは妖艶な桜の写真が見られる。2007年の桜を撮ったサイトとして、webサイト 東京人の東京観光 制作記が北トピア17階からみた飛鳥山・音無川の桜など雰囲気をよく伝えている。他に、四季折々の写真を掲載したサイトは数えきれないほどある。
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音無川親水公園-03.公園の巨樹「メタセコイアだよ」と管理人さんが教えてくれた。メタセコイアって「生きたカセキ」のメタセコイア?、公園のコンセプトになじまない名前だなと気にかかっていた。
 1939年、三木茂博士がセコイアに似た化石が発見、『メタセコイア』と命名。
 1945年、中国四川省磨刀渓村に同種が現存することを確認。
 1949年、国と皇室が中国から挿し木と種子を譲り受け、日本に広まる。
小石川植物園、皇居、水元公園をかわきりに全国各地に植樹されたというから、ここのメタセコイアもその中のひとつかもしれない。
 それにしてもデカイなぁ。最終的には30~40mになるらしいので、数十年後にはどうなってるんだ?
 わが国の
 たちなほし来し
 年々に
 あけぼのすぎの木は
 のびにけり
 これは昭和天皇が謳われた句。戦後復興の願いを重ねていたという説がある。メタセコイアの学名はMetasequoia。英名のdawn redwoodを訳して、和名アケボノスギ。dawn redwoodって奇麗な名前だ。冬の空を背景に冴える木々の枝振りをイメージする。
音無川親水公園-06.コミュニティガーデン 都電の走る道路と親水公園に挟まれた一角、メタセコイアの巨樹の下。元はビルが建っていた敷地跡だと思う。おじさんが竹と木で庭周りの柵を修繕していた。
 道路からみて一段下がったところがコミュニティガーデンになっていて、そこからもう一段下がると親水公園になるという塩梅。で、この高低差が秀逸。道路から一段下がってるおかげで、落ちついて花の手入れができる。道路から花を眺められる、その向こうには親水公園の渓谷が見える。なにより花が美しく見える。
 親水公園の緑とこっちの緑は質が異なる。親水公園のほうは大掛かりで大きな組織が整然とやってますというかんじ。もちろんよく手入れされていて清潔感いっぱい、とても現代的。こちらはスモールスケールで手の感触が伝わってくる。土の匂いも感じる。細かくて多様。どちらがより優れているということではなく、二つが並んでいることで、両方が活きてるかんじ。
 ガーデニングしているのは地主さんの知り合いなのだろうか、それともサークル活動のグループなのだろうか?。いずれにせよ巨樹の下の庭はテンポラリーな存在なのだろう。新築の計画がたったら閉じるのだろう。いつまで続くのかわからないけど、ちょっと惜しい存在であると思う。
 公園の管理人のおじさんに経緯を尋ねてみたがよくわからないとのことだった。そのかわり、管理人のおじさんは北区の観光地図を持ってきてくれた。メタセコイアの話はこの管理人さんから聞いた。

《まちあるきの参考にしたWEBSITE》

 というか、メタセコイアにしろコミュニティダガーデンにしろ事前に調べてはいない。帰ってきてから、音無川親水公園のメタセコイアを検索した。ちゃんと出てた。で、骨身にしみたことは、第一に興味がなければGoogleを使ってもたどり着かない。第二に存在を知らなければGoogleを使ってもたどり着けない...。メタセコイアに関する説明・エピソードは、WikipediaY.HADA'S Home Pageなど。
 メタセコイアに限らず、東京の公園の成り立ちや植生については、(財)東京都地質調査協会の技術ノートNO.31が分かりやすかった。この技術レポートシリーズは、東京の地質にとどまらず、地理や都市計画を知る上で絶好の資料、隠れた名サイト。あんまりすごいのでタイトルを並べてみる。

東京の地名と地形、多摩川、東京湾、東京の斜面と災害、東京の野菜、大江戸線、三宅島、東京のお酒、東京の公園、首都圏を支える鉄道網、東京のまちなみ、東京の水辺、東京の道、東京の台地、東京の川・神田川、東京の防災、東京のトンネル、東京の運河、東京?フ低地、東京の上水道、東京の山、東京のエネルギー、東京の下水道、東京のベイエリア、山手線、都内の庭園、東京の温泉、東京の高速道路、東京の遺跡、新東京都庁舎、東京の石、東京の地下鉄、隅田川の橋、建築基礎工法の変遷、東京の川と水、東京湾の埋立、江戸城なりたち、超高層ビルの地質と基礎形式、東京都の地形区分図・地質断面図


ね、すごいでしょ。
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