東京バーベキュー ~歩くひと、佇むひと~

 
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もうずいぶんと昔、毎日、この町を自転車で通り過ぎていた。けど、通り過ぎるだけだし、それっきりだった。葛飾区立石。

そんな町を歩くきっかけができたので、ちょっと考えながら歩いてみることにした。日本一美味しいモツ焼きを求めて、彷徨い、町に沈んでみる。最終目的は、もちろんモツ焼き。

《その前に、町歩きの方法をちょっと変えてみたという話》
00.歩く、佇む。泳ぐ、潜る。
01.この街を爽快にするもの
02.在郷の見えない水路
03.歩くを考える。(序)
《とにかく町に行ってみた 2008.4.12》
さしたる予備知識も持たず、とにかく行き当たりばったりで歩いてみた。
04.立石、甲殻類の町
05.土曜日、立石仲見世通りのお昼
06.シュロの木のアパートと小道
07.鳥房、すごくいいなあ。
08.牛坊のある路地
09.誰も住んでない。
10.立石、イトーヨーカ堂の風景。
11.立石仲見世イタリアン
12.立石仲見世の地べたで見つけた変なモノ
13.路地奥の明るい窓に引きづり込まれる。
14.路地の延長としてのアロハシャツ屋さん。
15.ABURIの樽
16.The 酒屋!
17.立石のモダーンな装飾の家
18.花街のほれぼれする路地
19.体が泳ぎそうになる風景の下、丸い柱。
20.呑んべ横丁で黄昏れる。
21.呑んべ横丁のsakana
22.立石を知らずして、もつ焼きを語るなかれ。
《まとめめいたコト》
23.測るひと。(トラバを兼ねて)
24.再開発のこと、とか。
25.立石、さよなら、またね。
《その後の立石散歩 2006/4/26》
前回歩いたと知合いになった立石住人の方と散歩がてら、町を一周した。
26.立石デパート
27.鳥房さんの仕事に惚れる。
28.木モルばんざい。
29.立石のランドマークタワー。
30.立石の掲示物、お題3つ。
31.葛飾区荒川洪水ハザードマップ
32.内藤選手のボクシングジム。
33.ただいま恐竜出没中。
34.ある意味、シンボル?
35.謎の立石様。
《俺の立石 2008.6.21》
今回はいつも歩いてた人を誘い、まちあるき企画として総勢8名で立石へ。これまでのまちあるきと大きく違うのは、僕らだけで歩くのではなく、実際に立石に住んでいる方に町を案内していただくという趣向。だから「俺」というのは「立石住人の俺」であり、非住人である「俺たち」が「(住人である)俺の立石」に向き合ってみようということ。
36.アド街ック天国!京成立石やってたらしい。
37.俺の立石。本日、葛飾区立石を歩きます。
38.珍説「立石様」
39.踏切にて ~秘密兵器登場~
40.メタルの「力」
41.立石仲見世の魅力 ~洗いざらしの渾然一体~
42.立石仲見世の魅力 ~色と香と「舌」~
43.立石仲見世の魅力 ~看板よ走れ~
44.奥戸街道から小道へ。
45.再開発の境界線を歩く。
46.旭カレールウに出会う。
47.博多にて。まちあるきはボレロのように。
48.先を急ぐ。
49.踏切を越えて。
50.立石様で昼ごはん。
51.熊野神社でぐるぐる、富士山に登る。
52.白墨の見える町。
53.證願寺、爆走するプラネタリウム。
54.タカラトミー包囲網。
55.防災井戸~街路の余白
56.二毛作。
《立石、日常の風景 2008.8.6》
駅前のいわゆるディープな立石的風景でない日常どこにでもある(はずの)立石を歩きたくなって、ひとりぼっちで町に出かけた。
57.自転車留め。
58.ささやかな街と自分の正面。
59.空を切り取る。
60.双子。
61.橋を壊せ、壁を築け! - 東立石公園にて -
62.橋を壊せ、壁を築け! - 東立石公園にて 2-
63.振り返れば東立石公園。
64.走れ自転車少年 - 中川 -
65.土手の傍らの湿った場所 - 水神社 -
66.紫陽花の参道、水の小径 - 水神社 -
67.主ども - 水神社 -
68.場所の力ってなんだろう? - 水神社由来 -
69.葛飾的下町景 - 東立石、川端 -
70.夕焼けの匂いは焼けた機械油 - 東立石、川端 -
71.町が輝やく遊び場だった頃 - 東立石 -
72.中川親水、母の愛。
73.階段の先は路地 - 奥戸街道 -
74.奥戸街道 - 立石 -
75.日も暮れて、別視点から呑んべ横丁。
76.行列の風景とおいら - 立石 -
77.敷居の低すぎるお店 - 倉井ストア -
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暖かくなってきたので、そろそろ町歩きを再開しようと。で、今年はちょっと違う歩き方をしようかなと考えてるわけで、そんなことをつらつらと...

去年の町歩きはとんでもなく早足だった。そもそもが一年も時間をかければ、23区をくまなく廻れるだろうと、それでかなりの23区通になれるだろうという意図で始めたのだけど、それはとんでもない誤解だった。なにしろ一回の町歩きで区の端から端まで一気に歩き抜けるという歩き方だったので、結局、見たいものを足早に通り抜け、気になったことに入り込むことなく、とにかく気になったというタグ付けだけして保留状態にしておくという感じになってしまった。

基本、見たいもの、気になることがあるから町に出るのだけど、そういうものだけを数珠つなぎに見てもしようがない、というか、そんなことをいくら続けても所詮自分とは関わりのないことの連続でしかない。

もちろん、やってみて、こういう歩き方ではじめてわかることがある。

一つの区を駆け足で横断するような歩き方をすると、見たいもの、気になることの成り立ちがわかってくるのだ。たった一日でわかったというのは、その町に失礼だろう。だから、「きっかけが得られたつもりになれる」という言い方にしておこう。

最初に行ったのは王子の町だけど、ここはとにかく平澤かまぼこ店に興味があったわけだ。平澤かまぼこ店は駅の真ん前徒歩10秒に位置してて、朝から店を開けてて、立ち呑みができて、朝から立ち呑みの客でいっぱいになる。それで、町歩きのスターターをこの店に決めた。駅に集合して、待ち合わせに遅れて来る人もいるだろうから、定刻にさっさとお店に移動してしまう。ほろ酔い加減で町に出て、一日へとへとになって町を歩いた。王子の駅を中心に大きな円をイメージして、大きな円に沿って町を一周したというわけ。とてつもなく長い距離だったので、見たいものも飛ばし飛ばしになってしまったのだけど、後から気が付いたら、結果的に、平澤かまぼこ店という場が存在するとっておきの秘密に近付けていた(というつもりになれた)。

あそこは、円グラフのように町が出来ているのだ。円グラフは何色かに色分けされていて、色の種類ごとに町の成り立ちが異なっている。今はそうではないのかもしれないけど、住んでいる人の特徴も異なっていたはずだ。人の歩く道や斜面に残された樹木の帯やそういうなにもかもが、円グラフの隅から中心点に向かって延びている。その円グラフの中心点が王子駅で、平澤かまぼこ店もそこに存在してる。店主のおかみさんが円グラフの中心点のような人なのだ(これは一度でも店を訪れた人なら一発で理解できると思う)。朝から一日、平澤かまぼこ店で呑んでいると、いろんな人がかわるがわるやってきて、店主のおかみさんがいろんな人の相手をして、悩みを聞いたり、人生を語ったり、実務上の相談に乗ったりする。いろんな種類の人の流れがこの一点に向かって集まってきていて、いや人だけではない、人に乗って町の話題やら、町の景気やら、町の流行り廃りやら、とにかく雑多なものがこの一点に流れ込んでくるというわけだ。退屈なわけがない。魅力的にならないわけがない。

そんなことを町歩きした数日後に、ふと発見した。

荒川区は隅田川から直角方向に町筋が延びていて、筋の数だけ人が流れて、町の話題も町の景気も流行り廃りも筋を行き交いしてる。都電荒川線は、町筋を串刺しするように敷かれている。僕らは隅田川に沿って、気になる場所や見たい場所を巡ったのだけど、隅田川に向かう町筋と町筋を串刺しにする都電という大きな流れに身を任せた場所は、決して派手でなくともなにかしら不思議な魅力を放っていた。反対に、流れに逆らっていたり、流れに乗っかっていない場所はどこか哀しげな雰囲気を出していた。

台東、千住から浅草を歩いた後、浅草門から妖艶な炎が吹き出ているのを実感した。町のひとつひとつの景色を後から思い出し、炎の勢いや炎が土地土地の風で巻き込んだりうねったりくすぶったりするイメージと重ね合わせると、その場所がリアルなものに感じられた。

こういうのは、一日でとにかく見渡してしまうというちょっと乱暴な歩き方をして発見できたことなのだ。端から端までたどり着いて、全てを見渡した気になってみる。全てを見渡せたということではない、全てを見渡したつもりになれる、その「つもり」からはじめて、今一度、個々のひとつひとつに思いを寄せて、「つもり」をまた少し修正してみるというようなこと。「所詮自分とは関わりのないことの連続でしかない」町に出る作法みたいなもの、そのひとつがおぼろげに見えてきたのは、ちょっとほめてやりたい気分ではある。

けど、話はそこで終わらない。深川・門前仲町から砂町辺りまで行ってみたとき、その作法がてんで空回りしてることに気づいてしまった。その話は後日。

※ 写真は、葛飾区立石駅前。最近、立石に行ったのでその話もおいおい。
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立石駅、甲殻類の町1

ずいぶん昔、毎日のようにこの町を通り過ぎていた時期があったのだけど、何故か(それ故?)駅で降りるのは初めて。改札を出て階段を下りて、すぐ間近の踏切りで駅を振り返る。ん、なんだこれは?

ちょっと考えて、これは、ザリガニだ!、と。

高架の駅からにょきっと階段がぶら下がってて、この階段が節っぽくて、ザリガニのハサミみたいなのだ。それで、もういちど、ザリガニのハサミを掛けのぼって、上からの景色をながめてみたくなった。

立石駅、甲殻類の町2

節っぽい屋根と駅の階段とが一体化してる。駅だけでなく、隣の街区まで甲殻類が侵食してるのだ。などと、思いつつ、甲殻類の屋根の下を覗き見してみる。甲殻類の節に沿って、アーケードが見えた。その店先には、焼き鳥と福神漬けが並んでる。

立石駅、甲殻類の町3

甲殻類、ザリガニの町。町がザリガニのように出来ている町。ザリガニのハサミや足の節バばったところが生命線の町。これが第一印象。

《ちょっとWEBで調べてみた》
「ばかサラリーマンよ、くそなどしていないではやく会社に行け」(立石ホットライン、東京トイレマップ)。

気に入った!
Tag : 立石 
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見えない水路
区の半分をささっと歩くことで町の構造を体で理解するという歩き方が、砂町辺りではさっぱり役に立たなかったというのが前回エントリのお話。なぜ、さっぱりだったのかを考える糸口が砂町銀座商店街を書いたこっちのエントリ

これまでの町歩きでは、事前に片っ端からWEBを廻って、その町について調べまくる。歴史も文学も焼き鳥もラーメンも桜の名所も公共事業もとにかく調べまくる。調べてわかったことをもとに、町歩き体験記を書く。もちろんその町に行ったことなどないのだけど、あたかも行って目で見てきたかのように体験記を書いてみる。「あたかも見てきたかのように...」,これを重視した。その上で、初めて町に出てみるというやり方。

なんでそんなことをやったのかというと、「WEBに書いてあることってどこまでのっかれるんだろうか?」というのを確かめてみたかったのだ。「情報を信用してよいか?」ではなく「のっかれるか?」と書いたのは、「情報全体が町を表わしてしまっているか?」ということに関心があったからだ。WEBに様々な情報が集まってきているけど、そういう個々の情報が集積していくと、町に近付いて行くのだろうかというようなこと。人が勝手に集まってきて住んでそれでも町になるのなら、勝手気ままなWEBのコンテンツが集まってみたらやっぱり町になっているんじゃないかと、雑にいうとそんな発想。だから、町に出るときも、WEBで知った情報ひとつひとつを確認するというよりも、情報全体から仮想の体験記を起こしてみて、そこで、あたかも見てきたように書き、あたかも体験したかのように驚き、満足してみるというようなことをやってみたのだ。

これ、結果はまんざらでもない、というのが今のところの判断。で、王子は円グラフだとか、町屋~王子は串刺しにした団子だとか、千住~浅草橋は吹き出した炎だというのは、上のようなことをやって得られたことの副産物ということになる。自分としては、こっちの副産物、WEBと町歩き組み合わせで得られた体感!に驚いたというわけ。でも、砂町では体感はなかった。WEBが著しく劣化した情報ばかりだったということはない。ただ、WEBから想像する全体像と、町の景色はすれ違ったままだった。砂町はただただ海が続くだけで、海の中にポカンと商店街という島が浮かんでるだけだった。円グラフとか串刺し団子とか妖艶な炎も立ちのぼることはなかった。寒い季節がやってきたこともあって、町歩きをしばらくお休みすることにした。

全体を小走りしてわかった気になってさらにのめり込む式の町というのがある。それでは、取っ掛かりが得られない町というのがある。たぶん「全体」ということに関係するのだと思う。それは、「在郷」という言葉とも関係するのだと思う。ところで、在郷に広がる「海」は本当に海なのだろうか。もしかしたら、海の中に見えない水路が地下茎みたく広がっているんじゃないか。

というわけで、今年も町歩きます。

※)写真は葛飾区立石。
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歩く、佇む。泳ぐ、潜る。

今年の町歩きについて。

※)写真は、葛飾区立石。
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立石駅前マーケット、向かいは京成

4月12日土曜日午後12時、立石駅到着。約束の時間まで小一時間あるので、甲殻類の甲羅の下に行ってみることにした。写真手前が高架から見えた焼き鳥を軒先に並べてる店、店の脇が「立石仲見世通り」アーケードの入口になってる。奥に見える緑色のアーケードは「立石駅前通り商店街」。とにかく、人、人、自転車、人、自転車、人。仲見世通りを抜けて、向こう側まで歩いてみる。

立石駅前マーケット、お昼時の甲羅の下 立石駅前マーケット、向こう側は道路

仲見世通りはちょっと見、営業してるんだかお休みなんだかわからない。土曜日だからなあ、とかいろいろ想像してみる。アーケードの逆光を歩くおじさん、やけに気になる。3分くらいでアーケードの向こう側へ。車がガシガシ走ってる。写真奥手に緑色のアーケード様のものが写ってると思うけど、そこがいま歩いてきた仲見世通り。二つのアーケードは中で微妙につながってる。逆光を歩くおじさんとかそういう微妙さに惹かれて、もう一周してみる。

栄寿司、土曜日の昼どき 宇ち多、土曜日の昼どき

焼き鳥屋さんの向かいに「栄寿司」、発見。ていうか、行列できてるじゃん!と思いつつ先へ。もつ焼きの「宇ち多」、発見。ていうか、行列できてるじゃん!。この時点で立食いそば食べてきてしまったことを激しく後悔するも、どうぜ待ち合わせ時間になっちゃうし、と納得のこじつけ。酸っぱいブドウ。

《ちょっと参考になるWEBSITE》
Wikipedia:車の通行が困難、車を気にせずに買い物、駅前の大規模再開発、工場跡地を利用したマンション建設...
古書上々堂:商店街道楽:西荻の古書店の主。昔、三軒茶屋に住んでた頃に歩いた商店街を再び歩いてみるという内容。

戦時中まで立石の南口の商店街は仲見世と平行して隣り合う駅前通り商店街だけで、現在の仲見世は田んぼを埋め立てて出来た戦後の闇市から始まっている。

ここの商店会はとても仲が良いらしく、私が理事長のお話を聞いていた間にもいろんな人々が顔を出して、共有の物らしい自転車などを借りて行ったりして、とても下町らしいお付き合いが微笑ましい。
理事長の長谷さんは、通りの古株の一人で、昭和21年に復員してきたお父さんがこの街で商売を始めた。

ここに書いてある「理事長」は「立石仲見世商店街の理事長」のことで、そこはかとなく僕も話を伺ってみたい...。家の周りもそうだけど、戦後・工場・田圃ってのがいろんな話に顔を出してくる。見えない水路?とメモメモ。そしてトラバ。

モツ焼き関係は、別途掲載するつもり。
Tag : 立石仲見世 
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シュロの木のアパートと小道

ああ待ち合わせの時間になってしまうとあわてつつ、早足でマーケットの外へ。立石駅前通り商店街の向こうの交差点を渡って、そのまま小道を歩いてみる。で、すぐのところに見えたのがこの景色。

モルタルのアパートにシュロの木、擬石や煉瓦で装飾された門構え、微妙に直角でない小道。こういうの昔はよく見かけたなあ。

写真右手奥のちょっと派手な色に染まってるところが駅前マーケットなので、本当に歩いて1分くらいの距離です。

ああこの門構え

小道をそのまま進むと、原稲荷神社に出ました。

その先は原稲荷神社
Tag : 東立石 
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鳥房、すごくいいなあ。

軒先の日除け、シックな色合い、時代劇を思わせる野太いロゴ。店のはす前に小道が通っていてそこから見え隠れする店構えがなによりいい。万人が幸せになれる景色というものがあるとすれば、それはきっとこういう景色のことだろう。

鳥房のロゴは時代劇風。

まちなかの普通の鳥肉屋さんと思ってシャッター押し入たのだけど、グーグル先生に聞いてみたら、とても有名なお店だった。デラックスな鳥肉でお酒が呑めるらしいので是非とも、夜におじゃましたい。

《参考にしたWEBSITE》
数えきれない位のサイトが取り上げているので、各自、鳥房で検索するのがベストと思われ。というか、実際に味わってないのにそういうサイトを紹介するのは虚しいのだ。
Tag : 鳥房 
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