東京バーベキュー ~歩くひと、佇むひと~

 
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14
 
Nippori, The Hongyou-ji Temple

谷中は空が高い」は、
この辺りについて語るとき、
決まり事のように登場するフレーズだったのだけどね。

ここは山手線の内側、つまり上野台地の上部。
で、背後に見える高層マンションは、山手線の外側。
ということはマンションの建ってる場所は、台地の下なのだ。
台地の上にも、台地の下にも、高い建物がなかったから、
結果、空が高いということだった。
でも、そんな悠長な世界も少しずつ変わっていくんだろう。

風景には始まりがあり、終わりがあるのだ。

これまで、東京の東半分、坂のない平らな場所ばかり歩いきたので、今年は守備範囲を広げて、武蔵野台地側も歩こうと思っている。それから、歩く場所だけでなく、歩き方も少し変えてみようと思っている。今までは、なんと言うか取り憑かれたように、とにかくひたすら歩き尽くすというような歩き方だった。もちろん、その理由はちゃんとあったし、今もそれをやめる気はないのだけど、今年は違う歩き方もやってみたい。サンダル履きでぺタペタ歩いて、その辺の中華そば屋でビールを飲んで帰ってくるというようなまちあるきをやってみるつもり。といっても、どのように歩いたらいいものか、まだ馴染んでない。それで、オリエンテーションのつもりの本日のまち歩き。

本日は、日暮里から田端まで行き、谷田川を超え、千駄木を通って再び谷中に戻ってくる。
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Tag : 谷中 
    09:57 | Top
 
15
 
Otowa-ya

人力車による谷中観光。
音羽屋さんがコンビニ前に常駐するようになって、もう6年。
すっかり、風景に馴染んでいる。

何十年か昔、近くに住んでる頃はもっと地味な町だった。
もちろん、その頃から、
地域ミニコミ誌とか、まちづくりとか、アートイベントとか、
そういうのはあったのだけど、
それでも全体としては、ひっそりした町だったように思う。

そういえば、
Lonely Planet Tokyo をながめてたら、
谷中の項目があって、
町を一周、散策するというモデルコースが記されていた。

《参考》
Tag : 谷中 
    15:13 | Top
 
19
 
Nippori redevelopment

「ありゃ、まったく町に来たみたいだ。」
というのが、日暮里駅の改札口でまっさきに思ったこと。
なにしろ、改札のあるコンコースからして、こんなのだ。

Nippori Sta

そして、駅を出た直後に目に飛び込んでくるのが冒頭の輪郭線。
なんか、馬鹿でかい。

忘れ去られた昭和の国電の駅舎、
よく手入れされていて清潔だけど、どうにもロートルな駅舎、
交通の拠点というよりも、地味な乗換駅。
以前、頻繁に利用していた頃の日暮里駅はそんなものだった。

うむ、それ以上、何を書けばよいかわからない。

...。

ここは、再開発事業よるビル群ということで、その計画(ひぐらしの里西・中央・北地区)は、「荒川区 地区別再開発事業概要 日暮里駅前地区」 (荒川区役所)に載ってる。このページをつくった人がこの再開発に関心がないのだろうと想像させるくらい、とてもそっけない紹介だ。ある意味、とても正直なつくりのページなのだろう。もうひとつ、再開発連絡協議会といういまひとつ意味不明な会による公式サイトもあって、こちらはいろいろ詳しく載ってる。(意味不明というのは、なにしろこのサイトには、再開発連絡協議会というものがどういう会なのか、いっさい説明がないのだ。)開発計画というページを見ると、『歴史と風土を活かした個性豊かな景観形成を図ります』というリードの下にこう書いてあった。

立体路地空間の創出
現在の地区及び地区周辺に見られる”路地”を施設内で立体的に再現し、歩いて楽しい空間の創出を目指します。
日本の素材を活かしたデザイン
日本古来の木や瓦といった素材や色調を基本とし、”縦格子”をモチーフに採用しながら、周辺に対する温かさ、親しみやすさを与える外装計画を目指します。
第一種市街地再開発事業 ひぐらしの里ホームページ 開発計画


それで、行ってみようかとも思ったのだけど、、、やめた。
『日本古来の木や瓦といった素材や色調を基本とし、”縦格子”をモチーフに採用しながら、周辺に対する温かさ、親しみやすさを与える外装』かどうか、コメントは差し控える。

行ってみようかと思った理由は、ここには以前、駄菓子問屋が並んでいて、その一部が再開発ビルにテナントとして入居していたからだ。俺が日暮里駅を利用していた頃、まだ駄菓子問屋は残っていたから、散歩のついでに店を冷やかしたけど、冷やかしだけで駄菓子そのものを買った記憶はない。そのかわり、谷中銀座で、コロッケとメンチカツを買った。コロッケとメンチカツは須藤公園で一服ついでに食った。これはめったやたらに旨かった。一度、谷中墓地で総勢20数名が集まるという花見会があって、メンチカツをレジ袋に山盛り差し入れたら、これはメチャ喜ばれた。

どうも、筆が進まない。

子供の頃、駄菓子屋というのは、子供用の悪所だったように思う。いいとこの子供は、そんなとこに行っては駄目だと親から念を押されていたし、それでも近所の子供は全員が駄菓子屋に集結する。親が止めても、ガタイのでかい年長が陰でカツアゲしても、集結する。集結して、酢イカ食って、モンジャ食って、粉ラムネで咳き込みながら、子供なりの世間話で盛り上がる。誰かが拾ってきた平凡パンチのグラビアヌードで盛り上がり、そんな雑誌を拾える場所に探検に行く。子供の流行とはそういう場所から広がっていく。あれは問答無用の子供用の最先端の大衆酒場だった。

今、流行ってる駄菓子屋というのは、昭和レトロを売りにしていて、最先端を求める子供よりも、ノスタルジーを求める大人がターゲットみたいに思える。あるいは、子供の中にも、「レトロが流行りなんだよ!」という世界があるのかな。なんにしても、悪所ではないみたいだ。

駄菓子屋が残っていた当時の風景がどっかにアップされてないかググったら、「レトロスポットガイド「昭和チック天国」 再開発カウントダウンの中で・・・~日暮里菓子玩具問屋街~」というのがあった。

ああ、そうそう、こんな路地のトタンから木造の庇が張り出していて、庇の下にチープな原色の駄菓子が並んでた。トタンと長屋風の家屋というのは、当時はありふれた風景で、日暮里の駅前ですら、長屋風家屋とペンシルビルの雑居ビルが半々くらいだったように記憶してる。だから、駄菓子問屋の一角も、駄菓子が並べられてる軒先に視線が行かなければ、まるまる町に溶け込んでしまう、ありふれた風景だったのだ。そういえば、「あのぉ、駄菓子屋街はどう行けばいいんですか」と尋ねられたことがあった。尋ねられた場所は、駄菓子屋街まで徒歩20歩くらいの場所だった。確かに駄菓子屋より大衆酒場が目立つ町だったのだ。
Tag : 日暮里 
    10:41 | Top
 
28
 
Suwa-dai alley, Yanaka

日暮里駅から谷中方面に折れ、
諏訪台通りを歩いていく。

諏訪台通りは、
さんさき坂上から谷中墓地脇を抜け、
諏訪神社に至る道で、
上野台地の尾根を一文字に走っている。

通り抜けの車が多くて、
さほど歩きやすい道ではないのだけど、
空の開放感が好きで、昔、よく歩いたものだ。

例によって、
背景に見えるのは日暮里の再開発ビル。

こういった高層ビルの場合、
ビル直近の土地が受ける圧迫感が社会問題になることが多い。
具体的には、日照権とかビル風とかが該当する。

ビルから相当離れた土地では、
なんとなく、ビルが土地に刺さったピンみたいだなあと、
そんな風に風景がつくられて、
まあ、どっか遠くの土地のランドマークということになる。

日暮里再開発と諏訪台通りくらいの距離だと、
そのどちらとも違っている。
日照でもないし、かといって、
どっか遠くのランドマークではない。

俺は諏訪台通りを歩くのが好きなのだけど、
歩いてるときの俺は、
天空360度を一気に視野に入れるわけではない。
たいていは、こんな風に、
道の両側に立つ寺社やお店やすれ違う人を眺めてるのだ。
そういう視線の背景として、空があったわけで、
そんなときに、ああ谷中は空が広いと感じたはずなのだな。

諏訪台通りを歩いてくと、
再開発ビルが視界を追っかけてくる。
そして、首を右に傾けるたびに、
こいつが視野に入ってくる。

で、これは相当うざかったりする。
いいかげん、ついてくるな。
こっち向くな。
ついつい、そんなことを思ってしまう。

天空率とかそういう数値には還元できない風景があるのだ。
    05:45 | Top
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