なんだかなあと、ふらつきながら歩き出す。そのせいで、ずいぶん遠くまで歩いてしまったよ。
平澤かまぼこ店から王子稲荷神社、名主の滝公園を過ぎて橋を渡って、引込み線沿いに、ふらふらとさまよう。稲荷神社は祭りの準備なのか境内の補修みたいなのやってた。前回歩いたときは、回り道して急な坂を降りてったので、随分と遠くに感じたのだけど、駅前からの一本道を歩くとすぐ近くなのだなあ。急坂もないので、気がつくと崖の下にいるという印象、ということは、気がつかないと崖の下にいるという感覚もない。そのくらいの一本道。
名主の滝公園にも入った。町の人と話をしたとき、必ずここに行くといいよと話題になったのが名主の滝公園だった。前回は公園の前に辿り着いたら既に閉園時間、日没閉門だったのだけど、本日は無事クリアー。感想は、須藤公園のでっかいやつだなあ...。須藤公園については、いつか訪れるかもしれないので、その時に。で、南橋大橋を渡って引込み線沿いに歩く。
引込み線沿いの桜並木。町を歩いてると、引込み線やその痕跡がいたるところで視線に入ってくる。レールを剥がして道路にしたのとか。線路の軌道のカーブそのまま道路になったりしてるから、そういうのはすぐに気づくよね。線路で町が分断されてるという言い方も出来るけど、線路を歩いて越えて道路の向こう側に出られるようなところもあって、それが自然で町に馴染んでるように思う。道路越しに貨物列車がずらっと並んでるのが間近に見えたりして、こういうのは面白い。ここは、線路と道路の間に桜が植えられていて、桜の葉ぶりの間から落ちてくる陽の光が気持ちよかった。
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1か月ぶりの王子。JR大塚駅から都電経由で、午前10時ちょっと過ぎ到着。休日のぽかぽか陽気でとにかく人が多い。どの都電も満員満員。車窓から見える飛鳥山はずいぶん緑が濃くなっていた。たった1か月でこんなに変化するとは不思議。毎日見なれてる自分が住む町だとこういうのは気づきにくい。
反対車線を度派手な都電が通っていく。たぶん、なんかの記念電車。それにしても、派手だなあ。
平澤かまぼこ店で最初の一杯を始めたのが10時半。忘れないうちに一杯目の写真を撮っておこうと思い立ったのがこのスナップ。でもあれだね、美味しそうに撮れてない。全然駄目だ。
店は既に八分方満員御礼。隣のおじさん(どっからみても常連さん)がしきりと店のんおばさんに話しかけてる。後ろから肩を叩かれ、振り返るとまちあるきの一人が。今日はひとりあるきでいいと思ってたし、だから、参加のお誘いも控えめだったのだけど、こうして会えるのはいいもんだなとか、ちょっと思ったよ。つうか、馴染みの店で偶然顔を合わせた風で、それが気持ちよかったりするんだ。
常連さんの世間話が身の上話になる。当方は話に割り込めず、ひたすら聞くだけ。店のおばさんはどんどん雄弁になっていき、話の中身はどんどん人生相談と化していく。それで、ますます話を聞くだけ。遠慮がちに、おかわり。もう一杯。どっかでこういう体験あるぞと記憶とたどると、あれですよあれ、ライブハウスでやってるトークライブ、客席と掛け合いのやつ。痛烈だけど、品のいいトークライブ。そんなこと思いつつ、話の腰を折らないよう遠慮がちに、おかわり。もう一杯。で、もう一杯呑んで気がつくと、既に午後3時。あちゃー。ということで、酔い覚ましを兼ねて、町を歩き始める。
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前回のまちあるきから1か月、なんとなく気になって、再び王子の町にやってきました。「気になって」っていうのは、2つのこと。
ひとつは、駅前にある平澤かまぼこ店。かまぼこ屋さんではあるんだけど、その実態は立ち飲み屋さんで、しかも朝から開いてるわけ。前回、まちを歩いたときも集合場所に使わせていたき、だから、当然、おでんもビールもいただいたわけですが、何ぶん、まちあるきのスターター的位置づけだったので、十分堪能できたわけもなく、ずっと気になってた。加えて、ここのおかみさん(と言っていいのか「ご主人さん」が適切なのか...)が何やらすごい人らしくて、そのことも前回もうすうす気がついたのだけど、この「うすうす」っていう中途半端加減がどうにも中途半端で、いつかこのお店でどっぷり呑んでみようと思ってた。
もうひとつは、音無川という東西軸と、JR+上野台地がつくる崖線という南北軸のこと。この2つの軸が東西南北に直行していてそれが王子の特徴なのだと当たりをつけてみた。以前のエントリでは軸のことを「境界」とか「くびれ」とか「歪み」という言葉で表してみた。歩いてみて、実際、確かに特徴的だなと感じたけど、これも中途半端な感じ方だった。王子の町は見どころ満載なので、駅前徒歩0分のところにドドーンと花見の名所があって、その真ん前を都電が走ってて、眼下には渓谷のせせらぎが再現されてる。
前回は、駅を中心に同心円を描くように歩いてみたけど、周辺に点在する名所、見どころに目を奪われてしまった。それはそれでOKだし、これだけでも優に一日過ごせる、楽しめる町なのだけど、いつか2つの軸沿いを十文字に歩いてみたいなと、そんなことを思ってた。
それで、今回考えたのは、平澤かまぼこ店で酩酊し、その勢いにまかせて十文字歩き(?)してみようかと...。
酩酊する関係上、後ろは尻切れとんぼになるのは覚悟の上。そのかわり、ふらふらと放浪(?)してみる。そういうまちあるき。
GoogleMapのブルーのラインが、今回歩いたルートです。
《TKO-LonlyWalk 01 エントリ一覧》
01.王子の町の境界線を歩く。
02.王子再訪、朝から酩酊。
03.引込み線と桜並木。
04.踏切りの上は空。
05.斜面の路地へ分け入る。
06.王子の地べたから見上げる空は青かった。
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