歩くひと。佇むひと。

2007/06/26 (Tue) 浅草橋駅

 すごく奇麗なプラットホームの駅というのが最初の記憶。友達の親戚の家にみんなで遊びに行くことになって電車に乗ったのだけど、この駅からどう行けばいいのかわからなくなり迷ったのだった。たぶん中学生の頃。大抵の男の子が鉄道に夢中になるように、僕も線路や駅を眺めるのが大好きだった。それで記憶に残ってるんだと思う。

 古いJRの駅ではプラットホームの屋根構造にレールを使っていることがよくある。この駅舎もそのひとつ。でも、この駅舎の鉄はちょっと特別なのだ。僕の記憶も、鉄の力強さではなく、繊細な鉄が宙を舞ってて、陽の光を浴びた鉄がつくる柔らかな影というもの。そんなこと言ってるサイトはあるのか検索してみたら、あったよ。

life: JR浅草橋

この駅の鉄骨が描くカーブは特別エレガントだと思う。


 しかしあれだ、人間思いつかないことは何一つ調べようがないのだが、一旦思いつけばいくらでも調べることができる。そして、ほとんど全てのことは既にWEBに存在しているんだね。コメント欄で紹介されてた古いレールのページを気まぐれでクリックしたのだけれど、そこも凄いなあ。レールに残された刻印。こういうのほんと面白いよ。

 と、ここまで書いてURL見てもいちどびっくり。たぶん、lovethelifeって、まちあるきの同行者C氏の紹介でお会いしてるんじゃないかしら?Bいや、会ってないかもしれない。それでも、C氏からlovethelifeという言葉を耳にして面白い人たちだなあと思った、それは確かな記憶だ。

 さて、浅草橋駅の二つ目の思い出は1985年のこと。

+712*** | 光画 | 夏草の線路 | 国鉄 | 総武線浅?遂エ駅放火事件

警官が現場に到着すると白いワゴン車が止まっていたので、職務質問を行うと応じなかった。ワゴン車の中を見ると鉄パイプ?ネどがあったのでゲリラと考え応援を頼んだ。その間、背広姿の70名程の人達に警官は囲まれ、武装したゲリラ達と衝突した。


 当時、電車通学してたのでストで休学だと。で、ニュース見たらほんと騒乱という様子だった。数日後、たまたま浅草橋駅を通りかかった。陽の光の中の繊細なレールの屋根は、炎でグニャグニャに溶け、いや実際溶けたわけではないだろうけど、黒い煤で焼け出された鉄の残骸に成り果てていた。いま振り返ると、オウム、阪神淡路大震災以上に、人生観とか社会観に影響を与えた事件であった。繊細な鉄は今も繊細なままなのか、まちあるきの際に確認したい、というか、安堵したい。

 その後、友人の親戚宅にはどうにか辿り着くことができた。小銭を出し合ってみんなでタクシーに乗って行ったのだった。すでに夕方になってしまい、NHKの相撲中継を観て、すぐに家に帰った。

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2007/06/03 (Sun) 荒川沿い(?)の町をGoogle先生に聞いてみる。


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 Google先生で片っ端から調べて、出てきたポイントがこんなかんじ。ポイントはGoogleMapにメモしました。前回のまちあるきから、ポイントは工場跡地と工場つながりのモノゴトだろうと当たりをつけてはいたんですが、結果も概ねそんなふうになりました。以下、WEBあるきの結果とまちあるき案内状のコピぺ置いときます。

 補足しとくと、実際歩いたコースはこれとはちょっと違ったものになっちゃいました。てか、決行日からして一日ずれた...。歩いたコースもいろいろ変更。行き当たりばったりです。それでも、終了時刻だけは守れたわけで、それはひとえに都電のおかげ。都電はえらい!

 それから反省会で町屋のモツ焼き屋さんに行ってみたかったのだけれども、ちょうど地元町屋の氏神さまである素盞雄神社のお祭りと重なっていて、こりゃ町屋の呑み屋さんは地元の人で満員御礼だよなってことで泣く泣くあきらめました。

《タイトル、テーマ》
都市アイデンテティは夕日に向かって走るか
〜東京リストラクチャーの情景、或は脱構築としてのモツ焼き2.0〜
《行く場所》
町屋から荒川線に乗ります。
《集合場所・時間》
・日時:6月2日、10:00am
・場所:営団地下鉄千代田線町屋駅0番出口(大手町方向からみて先頭側)
・出欠確認は、メール返信でよろ。

《Time Schedule》

1)町屋駅 (10:00am)
・再開発ビル「マークスタワー」と廻りの雑然とした街並を眺める。
・ここは、夜、もいちど訪れる心算。
2)都立尾久の原公園 (10:45am)
・都電に乗車し2つ目の電停、東尾久三丁目で下車、徒歩7分。
・工場再開発が紛糾して放置してたらトンボがやってきてできた公園。
3)はっぴーもーる熊野前 (12:00pm)
・尾久の原公園から徒歩10分。
・たけし招き猫を拝み、商店街で昼食。
4)宮の前三業地跡 (2:00pm)
・はっぴーもーるから徒歩5分。
・愛のコリーダ、つわものどもの夢の跡
5)あらかわ遊園 (2:30pm)
・三業地跡から宮の前駅まで徒歩5分、荒川遊園地前まで都電5分、徒歩5分。
6)隅田川沿い堤防 (4:00pm)
・読売新聞印刷工場、梶原の渡し跡、白山堀公園
7)とでん最中 (5:00pm)
・梶原商店街
8)反省会 (6:00pm)
・町屋のもつ焼き屋、または、性懲りなく三たび王子、リクエスト受付中

《見てきたようにモノを書く解説》

 江戸の人は千住大橋までを隅田川と考えていたらしい。その見方に従うと、この辺りは江戸の郊外になる。江戸近郊農業を営む在郷だったこの辺りは、明治期には工業地帯になっていく。東京中心部との絶妙の距離感と隅田川の恵まれた水運のおかげだ。

 都電はここで働く人たちの貴重な足となって大車輪だし、もっと多くの人を運ぶため、工場主が隅田川に渡し船までつくったほどだ。東京大空襲でまっさきに爆撃目標にされたのは、この地帯にあった化学工場らしい。

 どの電停からも暮らす人のための商店街が延びる。肉屋、八百屋、服屋、文具屋、花屋、雑貨屋。床屋、クリーニング屋、おもちゃ屋、食堂、映画館。休日も平日も、朝から晩も、人がたえることはなかった。

 近くにラジウム温泉がみつかり、息抜きと慰安の場所がつくられた。川沿いの、築山と展望塔と竜宮殿と大浴場のある大人の遊園地が賑わった。その遊園地は元々煉瓦工場だった所で、今も当時の煉瓦塀が残っている。隣にある神社にも煉瓦の蔵が残っている。工場勤労者のための料理屋と待ち合いと芸妓屋の花街もできた。その花街で起きた猟奇的な事件は、大島渚が映画で取り上げた。とにかく多くの人をのみこみながら、この町は発展していった。

 震災や戦争の混乱も乗り越え、昭和の高度成長期まで成長は続く。工業の発展の過剰は地盤沈下という形になって現れる。公害問題への関心も高まった。自身も工場を維持できないほどに地価が高騰した。大きな工場が閉鎖され郊外へ移っていった。都市のリスラクチャリングの時代がやってきたのだ。そしてバブルの発生と崩壊を迎える。

 空襲で爆撃された工場も移転し、今はトンボがやってくる公園になっている。まちおこしで、テレビ番組に登場した電停先の商店街はサンバ祭りで有名になった。たけし招き猫はほこりをかぶりながらも、商店街の片隅に鎮座してる。扇情的なスキャンダルの舞台となった花街は、普通の住宅街に溶け込んでしまった。大人の遊園地には、豆汽車、動物園、水遊びプールができ、幼児に大人気の遊園地になった。夕暮れ時、近くの踏切りは子供連れの若い母親が列をなすという。

 工場跡地は再開発されマンションに変化する。昔ながらの家並みも、3階建て二世代住宅に変化する。陰気だった渡し船のあった堀は公園に整備され、隣は清潔で未来的な工場に生まれ変わった。隅田川の堤防も奇麗になった。

都電が廃止されようというとき、地元の和菓子屋が「とでん最中」を考案した。残したいという気持ちが商品をつくらせたのだという。
町屋駅の3本の鉄路がつくる三角形の土地は再開発され高級マンションに生まれ変わった。地下鉄と専用の出入り口を介してダイレクトアクセスできるのがウリだという。高級マンションの道を隔てた向こうには、モツ煮で有名な飲み屋が軒を並べている。

リストラクチャリングで変わるものもあれば、残されていくものもある。変えようと思わなくとも変わってしまうものもあれば、変えたくとも変わらないものもある。何に注目するか、何を視界に入れるか、ひとそれぞれだ。

《Tips》
・都電を多用するので一日フリーパス400円がお得。
・朝から先に一杯やりたい人は、町屋ときわ食堂が午前7時開店。
・おすすめサイト「アラカワシティ・シンキング

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2007/06/03 (Sun) 荒川沿い(?)の町をGoogleMapで覗き込む。


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《荒川区に荒川なし》

 GoogleMapを覗きます。最初は「地図」。画面下から左に向かって、新幹線と京浜東北線が走ってます。東北線や高崎線は、ちょっとはずれて走っていて、はずれたところにJR尾久駅があります。画面右上の川の方に視線を移動していくと明治通り、その先に都電荒川線、その向こうでうねってるのが隅田川...って、荒川じゃないですね。荒川はもうひとつ向こう側。荒川区とお隣の足立区の区境は隅田川。ということで「荒川区に荒川なし」。わかっちゃいるけど、ついつい間違えちゃう。

《まるで海のようだ》

 続いて、「航空写真」に切り替えてみます。うーむ、とらえどころがない...。つうか、まるで海みたいに住宅地が延々とつながってる。JR尾久駅から都電荒川線にかけての一帯は、道路が碁盤目に通ってるのが遠めからもわかるけど、全体的には小道が網の目みたくなってて自由自在なかんじです。そういう自由自在な網の目をかい潜るように都電が横切ってます。荒川もとい隅田川沿いには、大きな建物や空き地があって、たぶん工場関係でしょうか。土地の起伏は、たぶん真っ平ら?。航空写真を見て気づくのは、だいたいこんなところ。あまりに漠然としてます。こりゃ、行ってみないことにはイメージつかめん。
 とりあえず、碁盤目の辺りと網の目の辺り、両方の町を歩いてみようかな。てなことを思いつつ、次にgoogle先生を頼りにWEB歩きに突入しました。

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